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最近マギにはまりすぎてジャーファル病にかかっているので、シンジャ書きました

ジャーファルさん好きすぎて生きるのが楽しいですwww^p^


追記からどうぞ!R指定なのでご注意を・・・







※ジャーファル視点
※結局甘い
※ヤマなしオチなしイミなし
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
シャルルカンが仕留めたアバレウツボを用いて行われた半年振りの謝肉宴は、夜半を過ぎた頃から段々と終息に向けて勢いを鎮めていった。
 
飲んで食ってと散々盛り上がった後、家に帰る者、残って片付けを手伝うもの、その辺の道端で酔い潰れて使い物にならなくなる者と、皆各々の方法でゆっくりと祭の火を消していく。祭が終わってしまうのは物寂しいが、存分に鋭気を養ったシンドリアの国民達は誰もが心からの幸せそうな顔で微笑んでいた。
 
八人将もほぼ自然解散となり、すでにヒナホホ殿とドラコーン殿はご家族と共にそれぞれの私室へと帰って行った。スパルトスは酒が回って潰れたヤムライハを甲斐甲斐しく介抱しているし、その横ではピスティとシャルルカンが仲の良い部下達と相変わらずの馬鹿騒ぎをしている。マスルールはいつのまにどこかへと消えてしまったらしい。大方、満足な量の食事と酒を補給したので私室か庭のどこかへと帰っていったのだろう。
 
会場の片付けを手伝っていた私も仲間の満足そうな顔を見て自然と笑みが零れる。王に仕える眷族とは言え、時には命を懸けて戦いに挑むこともある最前線に立つ者達だ。今夜は無礼講だとの声も聞こえたし、こういう時くらい堅苦しい肩書きを忘れて歳相応の楽しみ方をしても罰は当たらないだろう。
 
なんて言ってる自分も、今夜は少し飲み過ぎてしまったらしい。皿や余った食材を運びながらも足取りはなんとなくふらふらとしていて覚束ない。どこぞの酒豪覇王のように口も回らなくなるほどはしたない酔い方などしないが、それでも普段よりはほんの少しふわふわとした気分でとても心地好かった。
 
最近は細かい仕事が色々と溜まっていてあまり息を吐く暇がなかった。と言うより、まぁ……自分で言うのもなんだが、これといって趣味がなく、女遊びも博打も煙草もしない自分が仕事を忘れて羽を伸ばす機会なんて滅多になくて。しかも主の酒癖がアレなせいかこう言った酒宴の席でもどちらかと言えば割合しっかりと皆を介抱する側に回ることが多いのだけど。
 
でも、今日は…珍しく少し酔ってしまったみたいだ。シンもみんなも楽しそうだし、私も釣られてしまったのかな…?
 
もしも今何者かに襲われたらまともに応戦出来る気がしないな、と一瞬頭に浮かんだが、こんな浮かれた席ではその思考すらナンセンスに思える。緊張感を忘れないのは大事なことだが、ずっと緊張したままでは肩が凝る。時には息抜きも必要だ。
 
そう言えば、シンはどこにいったのだろう、と辺りを見渡す。さっきから姿が見えないが、もう私室へと帰ったのだろうか。ヒナホホ殿とドラコーン殿が席を立つまでは確かにそこで潰れていたのだが。
 
一応帰巣本能はあるので最終的には戻ってくるとは思うけど、いざ姿が見えないとなんだか少し不安になる。……またどこかで酔い潰れて大事な私物を落っことしてこなければいいんだけど。
 
どうしよう…。探しに行ったほうがいいかな。無事かどうかだけでも確認しておいたほうがいいよね。
 
そう思って、くるっと踵を返したところで、急に、ガクッと膝が折れて前につんのめりそうになった。どうやら小石に躓いたらしい。
 
普段ならなんてことない小さなアクシデントも、ほろ酔い気分の今の体には思った以上の負荷が掛かった。しまった、両手に持った大皿のせいでバランスが上手く取れない。
 
皿を落とすまいと身を捩ればそれこそバランスを欠いて体が傾いてしまう。
 
「わ、わ、っ………うわぁっ!」
 
そうして高価な大皿数枚と共に地面に倒れそうになったところで、
 
 
ふと、倒れる姿勢を保ったまま体が宙に浮く感覚がした。
 
 
「危ないな、ジャーファル。大丈夫か?」
 
「!」
 
耳のすぐ後ろからよく聞き慣れた柔らかい低音が響いてくる。
 
驚いて振り返れば、そこには今まさに探しに行こうと思っていた主、シンドバッド王が彼特有の柔らかい笑顔を向けたまま立っていた。しかも片腕で自分を支え、片手で取りこぼしそうになった大皿を全てキャッチしている。…さすが、器用な人だ。
 
「シン…!」
 
気に掛けていた主が自ら寄ってきてくれたことで少なからず肩の力が抜けていくのを感じる。…よかった。とりあえず無事だったみたいだ。
 
「シン、どこ行ってたんです。今探しに伺おうかと思ってました」
 
「あぁ、悪い悪い。ちょっと散歩をね。夜の潮風って気持ちいいよなぁ」
 
ハッハッハと軽快に笑われて安堵する。まったく。一言言ってくれればいいのに。
 
「それよりジャーファル、お前、足ふらふらじゃないか。酔ってるのか?珍しいな」
 
「あ、その……少しだけ。すみません。私としたことが…」
 
「あぁ、違う違う!いいんだよ。お前だってたまには息抜きが必要だもんな。楽しんでくれたなら俺は嬉しいぞ」
 
支えられる腕に少しだけ力がこもって、ぐっ、と体を引き寄せられる。…だいぶ抜けてはいるようだが、シンもまだいくらか酒くさい。なんだか体も火照っているようだ。
 
どくん、と一回心臓が鳴った。まるで私の中に残るアルコールがシンのそれに反応してるみたいだ。
 
シンが皿を女官に渡しているのを横目で見ながら、しかし妙に大きく脈打つ自分の鼓動に気を取られる。…腰に回る腕が温かくて、そのまま体を預けてしまいたくなるこの感覚を、一体どうしたらいいのだろう。
 
「ジャーファル」
 
呼ばれて、空いた片手がすっ、とカフィーヤの中に伸びてくる。
 
「そろそろ帰ろうか。たまには俺の部屋へ……来るよな?」
 
疑問系でも、そこに選択の余地はない。いつも通りの爽やかな笑顔ではあるが、時としてそれは不思議なくらい深く私の中に入り込んでくる。
 
この笑顔で言われたらもう……逆らう術など、ないのだ。
 
「……仰せのままに。シン…」
 
寒くもないのに一瞬体が震えた。
 
やっぱり今日は飲み過ぎたみたいだ。シンに触れられている部分が妙に熱い。
 
そしてその熱が決して不快ではないのだから……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベッドに仰向けに縫い付けられた自分の中に、主の熱い肉棒が容赦なく侵入してくる。内壁を抉られるような凄まじい感覚に目眩がして、かと思えば急にピストンするスピードを緩められて奥の方がじんじんと疼くのに耐えさせられる。本当に、憎たらしいくらい器用だ。この器用さに女性は皆惚れていくのだろうか。
 
「考え事か?気持ち好さそうな顔してるくせに」
 
「…あっ…!ぁっ、ぁっ……や、だめっ……シン……っ!」
 
ずくっ、と奥まで突っ込まれ、弱い部分をグリグリとひたすら攻められる。亀頭が当たる感覚がもろにわかって、あまりの気持ち好さに脳がとろけてしまいそうだった。
 
「シン、…シンっ……ふぁ、ぁっ、………んぁぁっ……!」
 
「…っ、ジャーファル、上手いな。俺のは、そんなにイイのか?」
 
シンが嬉しそうに、でもどこか悪戯っぽく笑って私の頬に手を伸ばす。
 
その手に自分のを重ね、こくん、と小さく頷いた。
 
「…イイ、です…っ、…だって、貴方と、こうして……んっ、ひとつになれるの、久しぶり、だから……ぁっ、あっ!」
 
言葉の途中で中に埋まったシンの自身がさらに質量を増したのを感じる。
 
「…はは、可愛いことを、言うじゃないか。俺がいない間、独りでするのは寂しかったか?」
 
「……意地悪。そんな暇、なかったし……それに、ひとりで、なんてっ………うぁっ!やっ、ゃ…っ!!」
 
まともに言葉を紡ぐ間もなく繋がりを強く揺さぶられて、なにを言おうとしていたのかすっかり飛んでしまった。
 
「そうなのか?俺は独りでもするぞ。お前の一番可愛い顔を思い浮かべながらなぁ」
 
「き、聞いてない…!っていうか、どんだけ性欲余ってるんだよ、あんた!!」
 
「あっはっは!まだまだおじさんなんて言わせないんだからな!ほらほらジャーファル、続きをしようなv」
 
「ひぁっ!…んやぁ…っ!!」
 
最近妙に歳を気にしているらしい主はやたらと己の活発さを誇示してくる。まったく、これ以上元気になられてもこっちがついていけないってのに…!
 
そんなしょうもないやり取りをしながらも、お互いの熱は確実に高まっていた。
 
ローションでぐずぐずに解された秘部は、無理な刺激を与えられ過ぎてすでに悲鳴を上げているのに、それでもシンの熱い欲を逃がすまいと必死に絡みつこうとする。そうすることでシンが嬉しそうに笑ってくれるものだから、馬鹿な私は余計に縋り付いてしまうのだ。
 
「シン、シン……っ」
 
身も心もとろけてしまいそうな心地好さに、自然と涙が浮かぶ。触られるのが嬉しくて、満たされていくのが、怖くて。
 
「…ジャーファル、もっと、呼べ」
 
「……ぅぁっ、んっ?」
 
ふと、下から突き上げるシンが熱に浮かされたような少し掠れた声で囁く。
 
「お前の声が好きなんだ。お前に名を呼ばれると……どうしようもなく、満たされる。だから、もっと、呼んでくれ…っ」
 
「ひぁぁっ…!シ、ン……っ、シン……!!」
 
声が好きだなんて、初めて聞いた。確かにマスルールとかに比べれば若干高いかもしれないが、それでもなんの変哲もないごく普通の男の声だ。シンの趣味は変わっている。
 
なんて、抱かれている自分が言うのもおかしな話だけれど。
 
それでも主が望むなら。こんな私の一部を、好きだと言ってくれるなら。
 
 
私が叶えてあげられることなら、喜んで応えよう。
 
 
「シン、…もっと、ください…っ。あなたの、もっと、たくさん……っ!…あっ、ぁっ、んぁぁっ!!」
 
さっきと同じように、体の中にあるシンの自身が更に大きくなったのを感じる。
 
「ふふ、今日はずいぶん積極的だな、ジャーファル」
 
「…お酒が、残ってるせいですよ……っ」
 
「あははっ!可愛い言い訳だな!なら、もっと飲ませてやればよかった」
 
「また、馬鹿なことを……ぁっ!んん…っ!」
 
なんてじゃれ合うような言い合いももう続かないだろう。行為が始まってから相手に先導されっ放しだったが、いよいよ余裕がなくなってきた。
 
体を支えながら起こされ、抱き合うような体勢になる。そうすることでシンの自身がより深く埋まっていくのを否が応にも感じてしまった。
 
「んんぅ…っ!…ふかいっ……シン…っ!」
 
衝動的に抱きついて、ついでにうっかり甘えるような声が出てしまった。
 
こういうときに出す自分の声というのはそれこそ耳を覆いたくなるような本当に気恥ずかしいものだが、シンはそれがお気に召したらしく、腰に回る腕に一層力が込められる。
 
「……ジャーファル…」
 
ちょうど耳の辺りに相手の口元が来たせいで、溶けきったやさしい音が耳の中をじっくりと愛撫するかのように流れていく。
 
 
その感覚が、もう、まるで体中を撫でられているようだ、とおかしな錯覚をしてしまって……。
 
 
鳩尾のあたりがきゅうっ、と切なく締まり、快感で背中がぞくぞくと波打った。
 
 
「シン、シンっ……ぅぅ、ん、ンっ……!」
 
「…っ、あぁ…っ、やっぱり、いいな、お前の声……。ジャーファル……っ」
 
「あっ、あ、ぁぁっ……!!」
 
シンは相変わらずそんなことを言うが、それを言うなら私だってシンの声が好きだ。
 
 
普段は何千、何万の国民に向けられ、または見知らぬ女に掛けられるこの力強く柔らかい声が、今だけは私のために紡がれている。
 
そう思うだけで、邪な歓喜に満たされていくのだ。
 
 
「……シン、わたし、も……っ」
 
「……ん?」
 
「わたしも、あなたの、声で呼ばれると……体中が熱くなって、とまらなくなるんです……っ」
 
伝えたら、頬に隣接する首筋がピクッと動いた気がした。
 
普段仕事に追われるせいで殆んど忘れかけている性欲も、物欲も、彼の声に語り掛けられると途端に目を覚ましてしまう。
 
けれど自分から望むことは許されない。だからこそ、ふいに手を伸ばされるとつい身を委ねてしまうのだ。
 
もっとも、これは私が勝手に決めた線引きで、彼は私からのアプローチを待ち望んでいるようだが。
 
しかし、「王と政務官」という肩書きの壁はあまりにも厚い。彼が一国の主となった今や、本来なら家臣の私が易々と触れていい存在ではない。
 
今こうして二人が交じり合えているのは、全てシンが望んだことだからで。
 
 
私は、「王の望むままに」というずるい単語を並べて、彼の、そして己の欲を満たすのだ。
 
 
「嬉しいな、お前も……俺を、求めてくれるのか?」
 
「聞かないで、ください…っ、わたしは、それには、答えられな……んっ!や、ゃぁっ…!」
 
望んだ答えが返ってこないのが不満なのか、シンはそれ以上言わすまいと揺さぶりを強くする。
 
王がどんなに催促しても、言葉で明確に返すことは出来ないから。
 
だからせめて、行動で示してあげよう、と、思う。
 
「…シン……っ」
 
今度はわざと甘えるような声を出して、広く逞し過ぎる背中にしっかりと腕を回す。突き上げる彼の動きに合わせて腰を動かせば、余裕ぶっていたシンも段々と息が上がり、はっはっと短い呼吸を繰り返すようになった。……感じている証拠だ。
 
求めてはいけないなんて言いつつも、共に昂っていく相手の姿にはやはり嬉しくなってしまう。
 
……本当に、矛盾してるとわかってるのに。
 
シンが漏らす微かな声に、胸が温かいものでいっぱいになる。
 
 
シンとひとつになれることに、喜びを感じてしまうんだ……。
 
 
「シン……んっ、…きもちい、ですか?」
 
もうあまり余裕もないが、どうしても聞きたくなって途切れ途切れに言ってみる。頭の上で小さく笑う声が聞こえた。
 
「あぁ、凄く…気持ちイイよ。……中、熱いな。ジャーファルも、ちゃんと感じてるか?」
 
「はい…っ、ン、すごい……イイ、です……っ、…ぁっ、あっ、あぁ……っ!」
 
よかった。シンも私と同じだ。
 
 
混ざる呼吸と熱に、もはやなにも考えられなくなる。
 
 
もう小難しいことは取り合えず端に追いやって、今は、体の中で渦巻く泣きそうなほどの激しい熱に、身を任せてしまいたくなった。
 
「シンっ…シンっ……!……ぁっ、ぁっ、あっ!ぁあああっ!」
 
奥の敏感なとこをずくり、と思い切り突かれた瞬間、快感の波が一気に押し寄せてきて、目の眩むような激しい感覚と共に下腹部の熱が上昇する。
 
「ぅぁっ……ぁっ、ぁっ、あっ、……あぁぁ――ッ!!」
 
「………っく!」
 
そうして絶頂まで昇り詰めた瞬間、言い知れない開放感と共に腹の上で自身が思いっきり弾けたのを感じる。
 
直後、体の最奥でシンの精液をたっぷりと受け止めて、その熱に、快感に、ぽろぽろと涙が溢れてしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
情事の後、シンはいつも決まってそうするように、広いベッドで隣に寝そべる私の髪を満足気に梳いていた。
 
こういうのも久しぶり過ぎてなんだかちょっと照れくさい。でもシンはいつもとまるで変わらない様子で、いや、むしろいつもよりもちょっと愉しそうにニコニコと笑って私の額に軽く口付けた。
 
「……なに笑ってるんです」
 
「んー?いや、今日のお前、可愛かったなぁと思って」
 
どうやら今夜の行為が余程お気に召したらしいが……うぅ…ちょっと求め過ぎただろうか?さっきは酒が残ってるなんて言い訳したけど、本当はそんなもの途中からとっくに醒めていた。
 
「やっぱりジャーファルが一番だなぁ。可愛いし、なんか安心するし、帰ってきたーって感じがするな!」
 
「はぁ、もう…本当、サイテーですね。どうせ煌帝国でもスキをみて遊んでたクセに」
 
「おまっ……!そこは照れていいとこだぞ?…うん、でもまぁ…スミマセンデシタ」
 
「ほらみなさい。まったく」
 
どのみちシャルルカンかスパルトスからバレると思ったのだろう。シンはあっさりと非を認めた。……まったく、外交中になにをやっているんだ、この人は……。
 
「でも、ちゃんとマジメに外交もしてきたぞ?街に遊びに行ったのもほんの一件飲みに行っただけだし」
 
しかし、若干しょんぼりしながら言い訳する姿がちょっと可愛く見えてしまうのは……私も大概、だと思う。
 
だって……なんか、ほら、大きな犬みたいに見えるから…。
 
「……ふふ、わかってますよ。ほら、シン、顔あげて?」
 
咎める声を和らげて頬に手を伸ばせば、一転して嬉しそうに笑って目線を合わせてくる。
 
 
はぁ、もう……本当に自分に呆れてしまう。
 
こういうところが可愛いんだ、なんて思ってしまう辺り、私もシンのことは言えないな。
 
 
「…ジャーファル、長い間留守にして悪かった。この四ヶ月の国の様子は昼間聞いたが、お前自身はどうだった?」
 
「え?」
 
ふと、思ってもみなかったことを問われ、一瞬考え込んでしまった。
 
私自身、か……。
 
「そう、ですね…。私は……いつも通り、宮中にこもってひたすら仕事を片付けて…、手が空いたらアラジンとアリババくんの様子を見に行って……、あとは、また仕事を片付けて……」
 
って、なんか本当に仕事しかしてないみたいだなぁ。まぁ、割といつもそんな感じだから全然気にしてなかったんだけれど。
 
「やっぱりなぁ。俺がいない間はどうしてもお前に多く負担を掛けてしまうから、悪いとは思っているが…。もう少し息抜きもしたほうがいいぞ?」
 
「はぁ」
 
シンはまるで自分のことのように溜め息を吐くが、仕事が多いのは事実だし、別に取り立てて他にやりたいことがあるわけじゃないから、息抜きしようにもタイミングがないというか……。
 
「あっ、でも、今日の謝肉宴はいい息抜きになりました!アバレウツボのお刺身も美味しかったし、久々に楽しくお酒も頂けて…」
 
おぉ!とシンが嬉しそうに顔を綻ばせる。
 
あぁ、でも……謝肉宴は確かに楽しかったけど、今私の心を満たしているのはそれだけじゃなくて。
 
「……そして、あなたとこうして久しぶりにゆっくりできて……とても、うれしい、です」
 
なんて言ったら、それこそ求めていることになってしまうのかもしれないけど。
 
でも、口まできてしまった言葉はもう戻せなくて、ついポロリと本音を言ってしまった。
 
すると、シンは一瞬驚いたような顔をしたあと、ニコッと爽やかな笑みを浮かべて、
 
 
デレ~~~ッと、まったく締まりのない顔でだらしなく頬を緩めてみせた。
 
 
「ジャーファルぅ~、やっと言ってくれたなぁv素面でその言葉が聞きたかったんだ♪」
 
「えっ!?」
 
……って、もしかしてハメられたのか!?
 
「ジャーファル、俺のことスキだろ?」
 
「お、お戯れを…、そんなこと言えるわけないでしょう?」
 
「またまたお堅いこと言っちゃって。素直になれよ~。体はあんなに正直だったn……ゲフッ!!」
 
王がデリカシーを欠こうものなら、それを止めるのも家臣の務めである。ニヤニヤと上品とは言い難い笑みを浮かべたシンの腹部に一発拳をぶちかますと、途端に腹を抱えて低い呻き声を漏らした。
 
「うぅぅっ……相変わらず素晴らしいパンチだな」
 
「お褒めに預かり光栄です」
 
ニコッと笑って返してやれば、ちぇーっとかくそーっとか言いながら拗ねたように口を尖らせるのだから、この主のそういう子供っぽいところはいつまで経っても嫌いになれない。
 
 
昔から変わらない性格の一部だから、余計に大切に思えてしまうのだ。
 
 
「…まったく、そんな素直じゃないジャーファルにはちょっとお仕置きだな!」
 
「はぁ?なに言っ……えっ!?うっ……、うわぁ!!」                 
 
すると、急に仰向けに体勢を変えたシンが素早く私の上に覆い被さってくる。気付いたときにはもうさっきと同じようにしっかりと組み敷かれていて、真上には物凄く機嫌の良さそうな主のニコニコ顔が迫ってきていた。
 
なんという早業だ…!この人はどうしてそんなところばっかり器用なんだろうか。
 
「ジャーファル…俺だって久しぶりに羽を伸ばしたいと思ってるんだぞ?」
 
息が掛かりそうなほどの近い距離でそっと囁かれる。
 
「四ヶ月お前に会えなかったのは……思った以上に寂しかった。だから、」
 
 
……今夜は、お前を存分に堪能したいんだ。
 
 
なんて、腰が砕けそうなくらい甘い低音で囁かれてしまったら。
 
 
「…………ずるい、です」
 
私が断らないのを知っていてそんなことを言うのだから。
 
もう王がその気なら、あとは流れに身を任せるのみ。
 
 
 
…私もそう思ってました、なんて、もう言わなくてもわかりますよね、シン?
 
 
 
 
 
 
 
 
*****
まずは甘いの一本いってみましたー^p^
マギ処女作だから内容なくても気にしなーい!
あと、バルバッドの一件後、シン様が煌帝国から帰還~謝肉宴までは実際には数週間空いてるみたいですが、↑ではぶっ飛ばして帰還→謝肉宴で繋げちゃいました。たぶん読んでてもそんなに気にするような話でもないですが……。
 
もう毎日シンジャが熱くてついったとか本当うるさいですww毎日ジャーファルジャーファル言いまくっててスイマセンwwww
ジャーファルさん可愛いよぉぉおおお!!!私服ない&友達いない疑惑がマジで可愛くてもうwwwwしぬwwwwwシン様が生涯妻を娶らないのはジャーファルさんを嫁に迎える予定があるからです(キリッ
ふじょし乙wwww^p^
 
あとジャーファルさんはデブ専だといいなって話も散々ついったで呟きました。77夜でアラジンとアリババくんが少年漫画にあるまじき激太りをしたのは全部彼のせいです。絶対に!!
たぶんジャーさんは詰まる仕事の合間にアリババくんのお腹周りをつんつんしては癒されていたに違いない…。そして芸能人が愛犬を溺愛するかのごとく美味しいおやつをモリモリと与え続け、好みの体系になるようにコッソリと手引きしていたに違いない…。
 
っていう、どうでも良過ぎる妄想でした。
私って暇なんですね^p^
 

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